自分に合うシャンプーって!?市販品で良い物を見つける5つの要素

市販 シャンプー 世田谷区豪徳寺

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「何をやってもダメージが治らない・・・」
「トリートメントはちゃんと時間置いてるのに・・・」
美容師をやってると良く聞くお話ですが、お使いのシャンプー剤、トリートメント剤を聞くと、大抵の方が市販品です。やはりCMのイメージで購入しているんでしょうね〜。
で、「シャンプーを変えるといいですよ」というと、
「市販で何か良いのありますか?」
って聞かれる事が多く、「市販品ではちょっと・・・」と返す次第。

市販品のすべてを見る訳にもいかないので、美容師がシャンプー剤を見極めるポイントをお教えしています。
↓↓以下を参考にして下さいね。
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  1. 駄目な界面活性剤をさける!

    配合成分のはじめに「ラウリル硫酸ナトリウム」や「ラウリル硫酸塩」、「ラウレス硫酸ナトリウム」、「ラウレス硫酸塩」などの【高級アルコール系】シャンプーは一応、原料はヤシの実などからつくられることもありますが、これらは脱脂力の激しい界面活性剤です。

    美容室では、15年以上前から、この【高級アルコール系】は傷むというのは常識なんですが、市販のシャンプーでは、いまだに主流ですね。
    安い界面活性剤のシャンプー剤にトリートメント成分を1〜2個配合して、「○○成分が髪を補修!」といいつつ、実際はシリコンでコーティングするだけの物が多いような気がします。

  2. オススメは「酸性石けん系」「シルクアミノ酸系」「ベタイン系」

    「酸性石けん系」は生分解性が良いので、環境にもやさしい。「シルクアミノ酸系」は補修しながら洗う事が出来る。「ベタイン系」は低刺激で、肌の弱い方でも使える。

    ちなみに「石けんシャンプー」は、アルカリ性なので髪を傷めるし、水道水のミネラルと結合した”石けんカス”が髪に付着して、ゴムの様な質感になったりするのでオススメしません。

    もしそのような状態になったら、シャンプー後は酸性のリンス剤(またはお酢)でしっかり弱酸性に戻しましょう。

  3. コラーゲンではダメージは治らない!!

    コラーゲンやヒアルロン酸は保湿剤であって、髪を補修する物ではありません。これらを「配合!!」って書かれていても鵜呑みにしないでくださいね。

    ちなみに「パンテノール」はコラーゲンの前駆体。「アミノ酸」はタンパク質を構成するものですが、アミノ酸を集めてもタンパク質には変化しません。そして髪の毛はビタミンでは出来ていないので、「プロビタミン○○」は何の役に立つのか不明です。

  4. 最先端はナノ化CMC配合

    美容業界でも毛髪科学が進化し、新しい事が徐々に解ってきています。その中でもこの4〜5年で必須成分になったのが「CMC」。(=細胞膜複合体)

    髪の毛の主成分はタンパク質ですが、なんとその割合は約43%と意外と少ない!残りはほぼ脂質で、これがタンパク質同士をつなぐ接着剤になっています。

    実はこの接着剤の方が大事ってことがわかり、CMCを配合した製品が増えています。最近になって、一般誌にも紹介されてきたので、これから有名になりそうな成分ですね。

    ※CMCはいろんな成分でできています。表示される成分としては、コレステロールや18MEA、クオタニウム-33、セラミド2などがあります。

  5. 植物エキスは大事!!

    植物エキスなら何でもいいって訳ではありませんが、髪の質感を1つの成分で良くする事はできないので、数種類入っていると良いです。

    植物エキスの中に含まれる「有効成分」だけを配合するパターンもありますし、「有効成分」を合成でつくる事も可能ですが、エキスそのものが入っている方が、やさしい質感になります。

    複雑な髪の組成には、複雑に影響し合う植物エキスそのものが良いらしいですね。

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以上、美容師としてシャンプーを選ぶ基準を書かせていただきました。
いかがでしたか?
 
市販のシャンプーを比較する際の参考になればと思います。
毛髪科学はまだまだ解明されていない事が多くあります。命に直接関わりのない部分だけに、ちょっと研究が遅れている感じに思われます。
新しい事が解ってくると、またシャンプーも変わってくるはずなので、その時はまた記事を更新したいと思います。
質問や意見などありましたら、ぜひコメントをお願いします!!

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